コーチングの背景:アルバート・バンデューラ

アルバート・バンデューラ(Albert Bandura, 1925-2021)

彼がコーチング業界に与えた影響は
大きく以下の3つ

✅ 「自己効力感(エフィカシー)」を提唱
✅ 「社会的学習理論」「モデリング(観察学習)」の研究
✅ 「人は環境×行動×認知の相互作用で成長する!」

彼のスタイルが
どんなクライアントと相性がいいのか?

そして、どんな場面において
活用することができるのか?

解説しますね^^

さて

エフィカシー

この言葉を聞いたことがある人は
多いんじゃないかな?

コーチング業界では
本当によく使われる言葉です。

エフィカシーというのは
自己効力感といって

「私ならできる!!」

そう思うことによって
失敗しても立ち上がり
何度も挑戦することができるようになる

余談ですが
このエフィカシー
非認知能力界隈でも
大事だと言われています。

クライアントに活用する方法としては

単純ですよね

「私ならできる!!」

そう思ってもらうことですから

過去に何をやってきたのか?
どんな挑戦をしてきたのか?

これを思いだしてもらうこと。

自己啓発界隈では

《根拠のない自信》が
コレにあたります。

面白いよね〜

おんなじことなんだけど

「根拠のない自信を持とう!!」
というと

「はぁ〜〜?何それ?精神論www
そんなんじゃ何もできないでしょ?」

と言われても

「エフィカシー(自己効力感)といって
私ならできる!と思えることが
大事なんです!」

と言われると

「なるほどーーー!!」

みたいなね!

余談でした。

ただし!!!!!

このエフィカシー

ある条件の方には
非常に苦しくなる
毒の言葉なんですね。

それが

・自己肯定感
・自己重要感

の低い方

それはなぜかというと

エフィカシーというのは
未来に働くエネルギーなので

現在地がゼロ以上の方でないと
効力を発揮しません。

自己肯定感が低い
自己重要感が低い

こういう方は
過去の出来事に引っ張られているので
未来に対してのエネルギーが
湧きにくいです。

つまり

自己肯定<自己否定

この状態なんですよね。

そして、一言で
自己否定と言っても

16個の要素があります。

そのどれか?またはいくつかが
重なり合って自己否定を生んでいるので

カウンセリング領域になるんです。

だから誰でも彼でも
エフィカシーを高めればいいってもんじゃない。

では、どんな人に
エフィカシーは効力を発揮するのか?

・やりたいことはあるけど、自信がない…
・挑戦してもすぐ諦めてしまう…
・飽きっぽい
・もっと上に行きたい!
・自分の限界を超えたい!

など、行動が起こせて
未来への希望がある人です。

では、どうすれば
エフィカシーが上がるのか?

⭐️エフィカシーを上げる4つの方法(バンデューラ理論)

① マスターリー・エクスペリエンス
 (成功体験の積み重ね)

「自分ができた!」という経験を増やすこと
過去の成功体験を思い出し、「やればできる!」を思い出す
小さな成功を積み重ね、「自分ならできる感覚」を育てる

💡 具体的な方法
✔ スモールステップで成功体験を作る(いきなり大きな挑戦をしない)
✔ 過去の成功を振り返り、「できたことリスト」を作る
✔ 「まずはできる範囲でやってみる」→ 成功体験を増やす

② バイカリアス・エクスペリエンス
 (代理経験)

「自分にもできるはず!」という感覚を持たせる
「あの人ができるなら、自分もできる!」という影響を受ける
ロールモデルを見つけ、その人の成功を疑似体験する

💡 具体的な方法
✔ 自分と近い人の成功ストーリーを聞く
✔ 成功者の「やり方」を学び、自分に応用する
✔ 「自分も同じ道をたどれば、できるはず!」と確信を持つ

③ ソーシャル・パーシュエージョン
 (他者からの励まし・言葉の影響)

「お前ならできるよ!」と言われることでエフィカシーは高まる
周囲の肯定的なフィードバックが、自信を強化する
逆に、否定的な言葉を浴びるとエフィカシーが下がる…

💡 具体的な方法
✔ ポジティブな影響を与えてくれる人と関わる
✔ 応援してくれる環境に身を置く!(メンター・仲間を作る)
✔ 「できる前提」で話してくれる人と対話する

④ フィジオロジカル・アンド・エモーショナル・ステート
 (感情・生理的状態のコントロール)

ストレスや不安が強いと、エフィカシーは下がるので
リラックスし、ポジティブな感情状態を作ることでエフィカシーを上げる
「調子がいい時・日」を増やすこと

💡 具体的な方法
✔ 運動をする!(身体を整えるとエフィカシーも上がる)
✔ 深呼吸・マインドフルネスで、リラックスした状態を作る
✔ ポジティブな感情を引き出す音楽・映像・言葉を活用する

⑤ アイデンティティ・シフト(自己認識の書き換え)

「自分は○○な人間だ!」というセルフイメージを書き換える
エフィカシーが高い人のように振る舞う

💡 具体的な方法
✔ すでにエフィカシーが高い人の「思考・行動」を真似する
✔ 「できる前提」で日常の言葉や行動を変える
✔ インカンテーション

これらの方法を駆使しながら
クライアントのサポートをすることで

クライアントのエフィカシーは上がっていく!

エフィカシーだけで
このボリュームになってしまった、、、

次はモデリングですね^^

んじゃ🖐️

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