
さて、
セールスゴッド編完結です。
これまでの投稿は👇
①セールスゴッド編①:きっかけの一歩
②セールズゴッド編②:興味
③セールスゴッド編③:2時間半
2時間半、会話を続け
女性客は30万円ほどする
超音波美容器を購入して帰った。
当然のことながら
俺は彼女がなぜ購入に至ったのか?
その時は理解できていなかった。
たまたま、運が良かっただけ
そう思っていた。
ところがこの一件から
営業職に戻り成績を伸ばし
後輩を指導するようになった。
セールスの仕方が
まるで変わってしまったからだ。
これまでは
とにかくマニュアルを読み込み
マニュアル通りに進めていた。
断られた際も
その断り文句に合わせて
返していた。
Aという断り文句には①
Bという断り文句には②
…
大抵人が断る理由は
似たようなもんだ。
お金がない
時間がない
続けられるか自信がない
綺麗になっても何も変わらない
一人じゃ決められない
この断り文句は
コーチングのときも
セミナーセールスの時も
同じだった。
何万回も聞いた気がする。
しかし、これらの理由で
人は買わないわけではない。
人が買わない理由は
・信じられない
・欲しくない
かのどちからか、どっちもだ。
そして、セールスは
買わせる行為でもなければ
買ってもらうための説得でもない。
セールスとは
『お見合い』のようなもの。
そして営業とは
商品とお客様を繋ぐ仲人のようなもの。
今回の女性客は
『俺を信じたのではない』と思う。
確かに、話を聞いてくれたし
色んな話をしてくれた。
なので、多少の信頼は
構築できていたんだと思う。
しかし、人はそれだけで
商品を買うだろうか?
答えはNOだ。
人の信用だけで商品を買っていると
詐欺に遭う。
彼女は商品の効果を聞き
商品の価格を知り
買うに値すると判断したのだ。
彼女が判断できる材料を
俺は伝えたまでに過ぎないが
なぜ答えることができたのかというと
俺はその商品を
『心からいいものだ』
と思っていたからに他ならない。
つまり、
セールスに必要なのは
『商品に対しての愛』だ。
商品のいいところも至らないところも
素晴らしさもそうじゃないところも
全部含めて愛せるかどうかだ。
ただ、それを
マニュアルやテンプレに
沿って伝えても伝わらない。
売れるテンプレ
魔法のトークスクリプト
なんてものが世の中には存在するが
そんなもので人は買わない。
確かに、
テンプレもスクリプトも大事だし
それがないと支離滅裂で
なにも伝わらないだろう。
俺が言いたいのは
テンプレやマニュアルだけでは
人は買わないということ。
未来への真剣な対話によって
セールスは成り立つものなのだ。
一方的な話ではなく
対話によって成り立つ。
セールスのテクニックには
心を動かす言い回しがある
決断を迫る心理術がある
納得させるための組み立てがある
欲しくさせる伝え方がある
でも、それよりも大切なことは
対等な関係性であること
お客さんの未来を理解し合えること
商品を愛せていること
だ。
この一件は
彼女に真正面からぶつかったことから
始まっている。
気を引くこともせず
おべっかを使うこともせず
真正面からぶつかった。
あの時は単純に
苛立ちをぶつけてしまったが
真正面からぶつかることも
大切なんだと後で気付いた。
それによって
お店の人とお客さんという構図ではなく
人と人の関係性が作られていたのだろう。
セールスとは売る行為だと思っていた
クロージングとは説得だと思っていた
この考えを覆してくれた彼女には感謝しかない。
4000万円の負債を抱え
人生のどん底から這い上がることができたのは
沢山の人たちに支えられたことが一番の要因だが
セールスあってこそだ。
セールスは縁も出会いも創り出す力がある。
それは
セールスの根幹が
「愛」だからだ。
つまりセールスは
『愛情表現の場』ってことだ。
売れない人は
話が下手なわけでもない
自信がないわけでもない
実力不足でもない
愛が足らんだけだ。
商品やサービスはモノじゃない
お客さんは「客人」ではない
「縁」を求めし「人」なんだ。
どうやったら売れるんだろうと考えるな
どうやったら伝わるだろうと考えよう
どうやったら買ってくれるか考えるな
どうやったら力になれるか考えよう
セールスの根幹は愛。
綺麗事のように
聞こえるかもしれないが
この考えが
あなたのセールスに変化をもたらし
誰かの未来を照らす一歩となれば
これほど嬉しいことはない。
完
んじゃ🖐️
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